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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

『新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-』を観たってばよ!

2018年8月19日(日) 16:30開演
『新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-

感想を書きたいものが溜まってます。新橋演舞場に初めて足を運ぶきっかけとなった滝沢歌舞伎は、結局アメブロのほうに書いてそれっきりになってしまいました。

https://www.instagram.com/p/BmptjRMnzEW/

ということで今回は人生で二度目となる新橋演舞場での観劇になった演目『新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-』の感想を書き連ねたいと思います。ネタバレあります!

観賞前のこと

チケットの購入方法と座席

G2演出だし、チケット買えるのかな?と心配していましたが、au Wallet Marketでの取り扱いメールが来たのでポイントやクーポンを組み合わせて1万円以内で1等席のチケットを購入することができました。

この手のサイトで購入した場合、東宝作品などは劇場で当日に引き換えるパターンが多いのですが、今回のチケットは事前に自宅に発送されるので前もって自分が座る席を把握することができます。

www.kabuki-bito.jp

届いたチケットを確認したところ、座席は1階席中ほどの列の花道横!滝沢歌舞伎は2階席からだったので、初めての1階席にして花道の真横という非常にありがたい座席でした。

公演内容の予習について

ネタバレされない状態で自分のファーストインプレッションを大事にしたい派なので、この公演で描かれるのがどの部分なのか、どんなキャラクターが登場するのかという点は予習せずに劇場へ向かいました。

NARUTOそのものは中学~高校にかけて原作もアニメも見ていた*1ので、キャラは大体分かるでしょう!と思い、特に予習などせずに観賞することに。

http://www.kabuki-bito.jp/uploads/images/kouen/556/shinbashi_201808_f5_60b3f3078388006e6b8cf69403b980f6.jpg

衣装写真のポスターから分かるのは、ナルトとサスケとマダラが出てくることだけ。この時点で既に「マダラって結局なんだったっけ?」って感じでしたが、特に支障はありませんでした。

観賞中・観賞後の率直な印象

さて、いよいよ公演当日。イヤホンガイドは(借りませんでしたが)アニメでナルトを演じた竹内順子さんとサスケを演じた杉山紀彰さん、イルカ先生を演じた関俊彦さんのトークや解説も聞けるという、通常とは少し違った仕様のものでした。

『NARUTO -ナルト-』× イヤホンガイド

事前情報を入れずに本編を観た感想のうちをざっくりとまとめると、

  1. 登場人物が思っていたより多い!
  2. ビジュアルの再現度が素晴らしい!
  3. セリフが全部現代語なので分かりやすい!
  4. こんなに長い期間を1本にまとめるとは思わなかった!

こんな感じだったので、1つずつ振り返ってみようと思います。

登場人物について

出てくるキャラを予習せずに劇場へ足を運んだ今回。

これまでに観たことのある2.5次元ミュージカルと比べると(比べるべきじゃないかもしれないけど)名前のあるキャラクターの登場数がめちゃくちゃ多い!

カカシ、サクラ、自来也大蛇丸綱手は必須だろうと思ってたのですが、薬師カブトとかシズネとか初代・2代目火影とかデイダラとか鬼鮫とかミナトとかクシナまで登場するとは思ってなくて、思わぬところで興奮しましたw

確かにナルトとサスケが成長する上で欠かせない歴代火影や三忍に関する部分を描くとなると、彼らの登場は必然なのかもしれません。が、シカマルとかリーとかネジとか我愛羅とか、第七班以外の同世代が全く登場しなかったのも予想外で(涙)

あと個人的にはカカシ推しだったので、もうちょっと彼の活躍を見たかったです…。いや、もうカカシ外伝をやる前提なのかもしれないですけどね?*2

ビジュアルの再現度について

これまでの舞台化とは異なり、あくまで歌舞伎として上演されるわけですが、主要なキャラクターの衣装や髪型は大体がオリジナルデザインが持っている和のテイストが非常にうまく活きていると感じました。

自来也は元々が歌舞伎を彷彿とさせるビジュアルの持ち主のため、非常になじみが良く、初登場時の口上も確か原作でこのままのセリフだったよね?という親和性でした。

綱手の胸元が開いた着物や、各キャラの特徴的な髪型などもオリジナルをほとんどそのまま再現しており、サクラが伸ばしていた自身の髪を切るというあの大事なシーンもしっかり描かれていました。

原作と大きく違ったのは、モブの忍者や里の人たちの普段着くらいかな?緑とか紫の忍者とか出てくると、脳内が忍たまになっちゃってシリアスみが薄れるので困りますw

セリフについて

これはもう書いているままなんですが、全編に渡って現代語で展開されるので話が非常~に分かりやすいです。ただ、NARUTOを知らない方が見る場合には「〇忍務/×任務」「〇三忍/×三人」のような元の表現を知っているか否かで理解に差が出そうだなぁと感じるところもありました。

ナルトの口癖である「~だってばよ」とか、サスケの「ウスラトンカチ」とか、サクラの「しゃ~んなろ~」もそのまんまです!懐かしい!懐かしいが過ぎる!ウスラトンカチとかサスケ以外に使っている人を知らないよ!?

描かれているストーリーの範囲について

今作で最も衝撃的だったのがこの部分!ワンピース歌舞伎が頂上戦争編を軸に(それでも長いけど)した作品だったので、こちらもどこかのシリーズに焦点を当てたものになるのだろうと勝手に思っていました。

再不斬との戦いが終わったところから始まり、マダラの陰謀を打ち砕くところまでですよ?間にめちゃくちゃ沢山のエピソードが入るじゃないですか?そりゃアカデミーの同期まで描いてられないですよ…。

3部構成ということも分かってないまま観に行っていたので、2部の終わりまでにマダラの出番が少なすぎるのをちょっと心配してしまいましたw

超大作を濃縮しているので、あのキャラも見たかった、あの術も見てみたかった、などと思うところもあるのですが当時ハマっていた作品のキャラクターたちにまた会えた懐かしさで、胸をギュッと締め付けられる場面も数多くありました。

そして、最終的な真実を知った上で前半のストーリー展開を見守っていると、もうそれだけで泣きそうになります。イタチとかイタチとかイタチとか。

まとめ

登場するキャラや扱うストーリーの幅に驚かされた部分もありましたが、総じて「楽しかった」の一言に尽きます!

自分でお金を払って歌舞伎を見るのは初めてだったし、席も花道のすぐ隣だったので出演者が駆け抜ける時の風を感じたり、ステージ全体を大きく使った演出も存分に味わうことができました。

「大人になって初めての歌舞伎は中村勘三郎(18代目)さんの出演作を観る!」と心に決めていたにもかかわらず、帰らぬ人となってしまった2012年から6年の月日が立ちました。

それ以降、どこか足を向けてこなかった歌舞伎の世界ですが、元から親しみのあった作品が新作歌舞伎として上演されたことによって、また新しいジャンルの演劇を知ることができたのは、これからの人生をとても豊かなものにしてくれそうで良かったなと思っています。

残念ながら公演はすでに終了してしまっているのですが、また再演や地方公演などの機会があった際には、これまで歌舞伎に縁がなかった人も含めて、沢山の人とこの作品についての話ができるようになればいいなぁと感じた公演でした。

カカシ外伝、観られるといいなぁ…。

*1:アニメは途中でドロップアウト、原作は一応読んでたけどコミックスは買ってなかった

*2:カテコで口元を見せて笑顔を見せるカカシ先生に夢女子時代を思い出しました